【記事12】 国立小学校受験で模試は必要?筑波選抜模試含む4回・約6万円の実体験から学んだ効果的な活用法
- 模試の本質的な4つの役割と「偏差値確認」以外の価値
- わが家が受けた模試のリアルな回数と費用(筑波選抜模試含む4回・計約6万円)
- 模試結果の正しい見方と効果的な復習フローの具体的方法
- 複数受験と直前講習が重なる「過酷な日程調整」への対応方法
- 共働き家庭が模試スケジュールを管理する実践法
- 模試でA判定でも「国立ガチャ」で結果が変わる現実
「模試って何回受ければいいの?」「周りは毎月受けてるけど、うちも同じようにしないと不安…」
国立小学校受験の準備が本格化すると、多くの保護者が模試の回数や活用法で悩みます。
わが家も最初は「たくさん受けた方が安心」と考えていましたが、妻の戦略的判断により「4回に厳選」し、浮いた費用と時間を復習に集中投資する方針に転換しました。
結果として、筑波選抜模試を含む4回・約6万円で十分な効果を得ることができました。
この記事では、その具体的な実践法をお伝えします。
最重要事項
模試の種類・内容・費用・名称は主催団体・年度によって変更される場合があります。
この記事は2024年以前の傾向に基づく実体験をもとにした参考情報です。
最新情報は各模試の公式サイトや通われている塾でご確認ください。
模試の本質的な4つの役割:「偏差値確認」は一部でしかない
模試が果たす真の価値
役割①:本番特有の環境に慣れる(場慣れ)
見知らぬ建物・初対面の先生・知らない子どもたちという「アウェイ環境」で、普段通りの力を発揮できるかを経験します。
家庭学習や塾の授業とは根本的に異なるこの緊張感に慣れることが、本番での安定したパフォーマンスにつながります。
役割②:客観的な現状把握
親の視点を排除し、第三者の視点で子どもの得意分野・苦手分野・行動面の課題を把握できます。
「家では完璧にできるのに」という親の主観的な評価とのギャップを発見できる貴重な機会です。
役割③:家庭学習の方向性修正
「今やっている勉強の方向性が正しいか」「力の入れどころは適切か」をチェックし、軌道修正のきっかけにします。
模試の結果を見て家庭学習の優先順位を組み替えることで、限られた時間を最も効果的に使えます。
役割④:親のメンタルリハーサル
当日の緊張感・待ち時間の過ごし方・子どもへの声かけなど、親としての振る舞いを予行演習できます。
本番当日に「どう動けばいいか」を事前に体験しておくことは、親の落ち着きにつながり、それが子どもの安心感にも直結します。
模試の正しい位置づけ
模試は「実力テスト」ではなく「健康診断」です。
弱点を発見して家庭学習で修正することが本来の目的であり、偏差値や判定はあくまでその時点の参考情報に過ぎません。
わが家の実績:筑波選抜模試含む4回・約6万円の戦略的選択
費用対効果を重視した模試戦略
- 総受験回数:4回(成績優秀者限定の筑波選抜模試含む)
- 1回あたりの費用:約1.5万円
模試費用総額=4回×15,000円=60,000円

「周りは毎月受けてるみたいだけど、うちは効果的な4回に絞って、復習に時間をかけよう」

「1回1.5万円は決して安くない。受けっぱなしより、しっかり復習した方が効果的だね」
わが家が4回に絞った戦略的判断の根拠
わが家の4回の模試活用サイクル
わが家が実際に受験した4回の模試は、およそ2ヶ月ごとのペースで、以下のような戦略的意図を持って配置しました。
第1回(4月・国立・私立の総合テスト):現状把握と弱点の洗い出し
年長になって最初の模試として、「どの分野が足りていないか」を客観的に確認し、春から夏にかけての家庭学習の優先順位を決める基準にしました。
第2回(6月・国立・私立の総合テスト):春の成果確認と夏への方向修正
4月からの約2ヶ月間の家庭学習の方向性を確認。
夏休みに向けて、どの分野に集中的に取り組むべきかを明確にしました。
第3回(8月・国立小学校模試):夏の成果確認と秋への準備
夏の学習成果を確認しながら、国立小学校特有の出題形式に慣れる機会として活用。
秋の本格的な考査シーズンに向けた仕上がり確認の位置づけでした。
第4回(9月・筑波選抜模試):最終確認と親のリハーサル
成績優秀者のみが受験資格を得られる筑波選抜模試を最後の模試として位置づけ、高いレベルの受験生の中でのパフォーマンス確認と、当日の動き・持ち物・移動ルートの最終確認として活用しました。
戦略の核心
2ヶ月程度の間隔を空けた配置により、以下のサイクルを確実に回すことができました。
模試受験→課題発見→家庭学習で修正→次の模試で成果確認
国立・私立の総合テストをベンチマークとして活用
第1回・第2回で国立だけでなく私立の要素も含まれた総合テストを受けたのには理由があります。
総合テストの戦略的活用
総合テストを受けた理由:
- 国立模試より難易度が高い問題に触れることで、国立本番の問題が「解きやすく感じる」効果がある
- 私立受験を練習として活用する文脈でも、模試段階からベンチマークとして使える
- 行動観察・運動・制作など、私立と国立で共通する考査の場慣れになる
私立小学校との併願戦略については、以下の記事で詳しく解説しています。
「受けすぎ」による懸念点
模試を頻繁に受けると、以下のような状況が生じる場合があります:
- 子どもの疲労蓄積:休日が模試で潰れ、リフレッシュ時間が不足
- 復習時間の不足:受けることが目的化し、弱点修正が後回しに
- 費用の増大:回数が増えるほど費用もかさむ
- 偏差値の上下に振り回されるリスク
もちろん、家庭の方針や子どもの状況によって最適な回数は異なります。
「わが家にとって何回が適切か」を夫婦で話し合って決めることが大切です。
模試の効果を最大化する復習フロー
模試の真の価値は「復習」にある
効果の考え方
模試の効果=受験回数×復習の質
「受けっぱなし」では費用対効果が薄くなります。復習と修正のサイクルを回すことで、模試の価値が初めて生まれます。
わが家の段階的復習フロー
当日(帰宅後): 子どもの記憶が鮮明なうちに「どんな問題が出た?」「楽しかったことは?」と軽く聞く。詳細分析は翌日以降に行い、当日は「頑張ったね」の承認で終わる。結果を急いで確認しようとする焦りが子どもへのプレッシャーになるため、この「当日は承認のみ」というルールをわが家では徹底しました。
翌日〜2日後: 結果を見ながら間違えた問題を一緒に確認。「×をつけない・1問ごと丸付け」の家庭学習法と同じアプローチで、正解とその理由を一緒に理解する。責めるのではなく「なぜこうなるのか」を一緒に考えるスタンスが重要です。
1週間以内: 弱点分野の問題集(理英会・奨学社)から類似問題を選んで集中的に取り組む。模試で発見した具体的な課題を家庭学習のメニューに組み込み、次の模試までの期間で確実に修正します。
次の模試まで: 弱点分野を意識した日々の家庭学習を継続し、改善を積み重ねる。「前回の模試でできなかったことが、今回はできた」という成長の実感が子どもの自信につながります。
復習に役立つA3プリンターの活用
家庭学習環境の整備
模試で間違えた問題を解き直す際、問題用紙をコピーして繰り返し使えると復習が効率的になります。
実際の考査のペーパーはB4またはA3サイズで出題されることが多いため(2024年以前傾向・要最新確認)、A3対応のプリンターがあると本番に近いサイズで練習できます。
わが家では模試の復習だけでなく、日々のペーパー対策でも問題集をコピーして繰り返し使う場面で活用しました。
導入を検討される際は、各ご家庭の使用頻度や予算と照らし合わせてご判断ください。
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過酷な日程調整と「捨てる勇気」
カレンダーが真っ黒になる秋の現実
国立小学校の複数受験や練習受験、さらには直前講習の日程を実際にカレンダーに書き出したとき、私たちは予想以上に予定が詰まっていることに気づきました。

この学校の試験の連休に、直前講習が入ってるし、幼稚園のイベントもある…これじゃ子どもの体力がもたないわ

1日2校受験(ダブルヘッダー)の日もあるし、このスケジュールは過密すぎる
「捨てる勇気」が家族を救う
スケジュール管理の考え方
このような状況で重要なのは、「本番のコンディションを最優先し、必要なら講習や練習受験を見送る判断」を持てることです。
- 体力温存を最優先:5〜6歳の集中力は限られています
- 本番前の体調管理:連日のテストや講習は想像以上の疲労を伴います
- 夫婦での連携:送迎分担と準備の役割分担が重要
スケジュール管理における夫婦の役割分担については、以下の記事で詳しく解説しています。
わが家の模試実績と筑波選抜模試の経験
選抜模試での結果
わが家の模試体験談
第4回の筑波選抜模試は、統一模試で一定以上の成績を収めた子どものみに案内が届く特別なものでした。
200人強という限られた受験者の中で、わが家の子どもは上位10位以内に入り、最高ランクの判定をいただくことができました。
プリント50枚110円のお小遣い制度、1問ごと丸付け学習法、スポット受講戦略——これらの取り組みが、客観的な数字として現れた瞬間でした。
しかし「国立ガチャ」の現実が待っていた
国立受験の現実
選抜模試での結果に手応えを感じ、準備を整えて臨んだ筑波大学附属小学校の受験。しかし、初回の抽選で外れてしまい、考査を受けることすら叶いませんでした。
どれだけ実力をつけても、抽選という要素で結果が変わってしまう——これが国立小学校受験の現実のひとつです。

あれだけ準備して、筑波選抜模試でも結果を出せたのに…抽選って、本当に難しい

これが『国立ガチャ』の現実なんだよ。でも、子どもが積み上げた実力は本物だった。それだけは変わらない
この現実とどう向き合うか
わが家の考え方
この経験を通じて、わが家が辿り着いた考え方があります。
「抽選という運の要素があるからこそ、自分たちがコントロールできる部分(準備・学習・体調管理)を最大限やり切ることに集中する」
抽選結果は変えられません。しかし、考査で最高のパフォーマンスを発揮するための準備は、自分たちの手でコントロールできます。
模試はその準備の質を高めるための道具として使う。これがわが家の最終的な模試との向き合い方でした。
まとめ:模試は「弱点発見ツール」として活用する
模試活用の考え方:
- 模試は健康診断。わが家に合った回数に厳選する
- 目的は「弱点発見」「場慣れ」「親のリハーサル」「家庭学習の方向修正」
- 復習フロー(当日・翌日・1週間・次回まで)の確実な実行
- 本番とのスケジュール調整で「捨てる勇気」を持つ
- A判定でも抽選で落ちる現実を理解し、結果より過程を大切にする
模試戦略の全体像:
模試の成功=戦略的な回数設定+段階的な復習フロー+日程管理の柔軟性
最重要の心得:
模試で上位10位以内の結果を取っても、国立小学校は抽選で落ちることがあります。
この現実を受け入れた上で、「自分たちがコントロールできる準備を最大限やり切る」という姿勢が、受験を通じて家族が得られる財産だとわが家では感じています。
