【記事13】 国立小学校受験に私立併願は必要?「国立だけではぬるい」という反省と練習受験の戦略的活用法
- 塾講師が語った「国立合格者は難関私立レベル」という視点と戦略的意味
- 「国立向け対策だけではぬるい」という妻の反省と全落ちリスクの考え方
- 練習受験で起きた「天井ボール事件」から学んだ本番前の教訓
- 開智所沢小学校の5段階評価フィードバックの戦略的活用法
- 受験会場でお友達と話してしまう問題への具体的対策
- 共働き家庭が複数受験を検討する際のリアルな負担と工夫
「国立小学校が第一志望なので、私立は考えていません」
わが家も当初はそう考えていました。しかし受験を終えた今、妻が感じている反省の一つが「最初から国立向け対策だけに絞ってしまったこと」です。
さらに、実際に練習として受けた私立受験では、子どもが「今までで一番できた!」と喜んで帰ってきたのに、詳しく話を聞くと試験官の先生に「天井にボールが引っかかってますよ!」と教えてあげたという事実が判明。
残念ながらその私立には不合格となりましたが、この経験が国立本番前に「やっていいこと・悪いこと」を子どもにインプットする機会になりました。
この記事では、国立メイン家庭が私立受験をどう戦略的に活用すべきかを、リアルな体験談とともに解説します。
塾講師からのアドバイス:「ファーストターゲットは私立に」
プロが語った戦略的な視点
受験準備を進める中で、通っていた塾の講師から印象的なアドバイスをいただきました。
「国立向けはぬるい」問題の本質
この言葉の背景には、国立小学校受験の構造的な特徴があります。
国立向け対策のみの場合(わが家の反省):
- 問題の難易度が比較的取り組みやすい水準
- 「このくらいできれば大丈夫」という感覚が生まれやすい
- 本番の緊張感の中で思わぬミスをするリスクが残る
私立難関対策を経験した場合(理想):
- より高いレベルの問題への対応力が身につく
- 国立の問題を「余裕を持って取り組める」状態になりやすい
- 基礎問題でも丁寧に取り組む習慣が養われる

今振り返ると、最初から国立だけを見ていたのは惜しかったかも。
私立向けの難関対策で一度しっかり鍛えておけばよかった

国立の問題に慣れすぎてしまうと、本番で少し予想外のことが起きた時に対応しにくくなるリスクもあるよね
練習受験の体験談:「天井ボール事件」の全貌
「今までで一番できた!」の裏にあった真実
私立を練習受験として受けた当日、子どもは満面の笑みで帰ってきました。

パパ!きょう、いままでで いちばんできたよ!

それはすごい!どんなことをしたの?

たいいくかんでね、てんじょうにボールがひっかかってたから、せんせいに『ひっかかってますよ!』って おしえてあげたの!

…(これは…本番では気をつけた方がいいことだったのでは)
なぜこれが問題だったのか
子どもの行動は純粋な親切心からのものでした。しかし受験の場では
- 試験中は試験官への発言は指示があるときのみとされている
- 試験の流れや進行に関係のない発言は、指示理解力の評価に影響する場合がある
- 「気づいたことを何でも言ってしまう」行動パターンが、行動観察でマイナス評価につながりやすい
結果として、この私立受験は不合格となりました。
この失敗が国立本番前の教材になった
練習受験の真の価値
もしこれが国立本番で起きていたら…と考えると、練習受験で経験できたことの価値は大きかったと感じています。
練習受験での失敗→本番前の軌道修正→国立本番での安定したパフォーマンス
この体験を通じて、国立本番前に以下を子どもにインプットできました:
- 試験中は試験官から指示があるまで、自分から話しかけない
- 気になることがあっても、まず待つ
- 「いつも通り」ではなく「試験の場のルール」がある
行動観察対策の詳細については、以下の記事で解説しています。
受験会場でのお友達問題:気持ちの高ぶりへの対策
受験が盛んな幼稚園あるある
受験が盛んな私立幼稚園に通っていると、受験会場で同じ幼稚園のお友達に会うことが珍しくありません。これが思わぬ状況を引き起こします。
- 試験の結果について「できた!できなかった!」とお友達と話してしまう
- 普段と違う緊張した環境で気持ちが高ぶり、興奮状態になってしまう
- 試験官の目を離れた隙にお友達とやり取りをしてしまう
事前の念押しだけでは不十分な理由

もしお友達に会っても、試験が終わるまでは話したらだめだよ。わかった?

うん、わかった!
しかし実際の会場では、普段から仲良しのお友達が目の前にいる状況で「話さない」を徹底するのは、5〜6歳の子どもには難しい場面もありました。
念押しだけでなく、具体的なシナリオ練習が助けになります:
- 「お友達に話しかけられたら、笑顔で小さくうなずくだけ」という具体的な行動を教える
- 「試験が終わったら、帰りにたくさん話せるよ」と見通しを与える
- 模試や練習受験で実際の場面を体験させ、「本番の空気感」に慣れさせる
開智所沢小学校の5段階評価を戦略的に活用する
画期的なフィードバック制度
開智所沢小学校の特徴
2025年実施の入学試験から、開智所沢小学校では合否画面にて試験項目別に5段階の評価が確認できるようになったと言われています。
これは小学校受験の世界では珍しい取り組みです。
【参考情報(※情報源)】
うみ塾長の小学校お受験カレッジ ウカル子
開智所沢小学校>03開智所沢小学校受験後の選択肢>①受験を続ける
https://ukaruco.jp/syoujyu/kaichitokorozawa-ochita-riyuu/
最新情報の確認を
開智所沢小学校の入試制度は年度によって変更される可能性があります。
受験を検討する場合は、必ず公式サイトや最新の募集要項でご確認ください。
タイミングが良い:9月受験で本命校前に対策できる
STEP 1:9月の開智所沢小学校第1回入学試験を受験
STEP 2:合否画面で試験項目別の5段階評価を確認
STEP 3:評価が低かった項目を特定し、弱点を客観的に把握
STEP 4:本命の国立小学校受験(11月頃)までの約2ヶ月で集中対策
STEP 5:弱点を克服した状態で国立本番に臨む
9月受験→5段階評価分析→弱点補強→11月国立本番
共働き家庭のリアル:複数受験の負担と現実的な工夫
複数受験で発生する具体的な負担
私立を複数校受験することで発生する追加タスクは想像以上です:
- 各校の説明会・見学会への参加(平日開催も多い)
- 学校別の志望理由作成と願書準備
- 受験日程の調整と当日の付き添い
- 面接準備と夫婦でのスケジュール調整
- 子どもの体力・精神力への配慮
妻のリアルな感想

共働きで私立も本気で狙うなら、可能ならどちらかが仕事をセーブする時期が必要かもしれません。
どうしても一方に負担が偏りがちになります
「練習目的」に絞ることで負担を調整
現実的な落とし所
「全力で合格を目指す私立受験」ではなく、「本番環境の体験と弱点把握を目的とした練習受験」と位置づけることで、準備の負担を調整できます。
ただし、「練習」であっても子どもにとっては本番と同じ緊張感を伴う体験です。「どんな目的で受けるか」を夫婦で事前に整理しておくことが大切です。
まとめ:国立メインでも私立を戦略的に活用する
私立併願の戦略的価値:
- 難関私立レベルの対策経験が国立合格の土台を作るという考え方がある
- 国立向け対策だけでは「ぬるく」なるリスクがあるという妻の反省
- 開智所沢小学校の5段階評価を本命校前の弱点把握に活用できる可能性
- 天井ボール事件のような「本番でやってはいけないこと」を練習で学べる
- 受験会場でのお友達問題は具体的なシナリオ練習が助けになる
- 共働き家庭は「練習受験」と割り切ることで負担を調整できる
最終的な判断基準:
家庭の負担+子どもの体力+費用 vs 練習受験の学習価値
この観点で考えたとき、少なくとも1校の練習受験は多くの家庭にとってプラスに働く可能性があると、わが家では感じています。
特に「天井ボール事件」のような想定外の気づきを本命校ではなく練習校で得られたことは、大きな収穫でした。

塾講師からのアドバイス
「国立小学校で合格を勝ち取る子は、結局、難関私立も合格できるレベルの知識と力を持っています。
ファーストターゲットを国立小学校にするのではなく、私立を上に持ってくるのは良い判断です」